碧ノ謳

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昔々ある国に 気弱な優しい王様と 素直な心の女王様 長年子供に恵まれず ある日森で迷った女王 さ迷う少女と出会ってから 彼女を子として育てた 彼女を拾った翌年から 2人の間に6人の 王家の可愛い子供たち 王と女王は幸せでした 最後の子が生まれたその年に 女王は突然狂いだし 可愛い子供は長男と 拾った少女だけと言いました ある夜にナイフ片手に女王様 眠る可愛い子供たち そっとナイフを振り下ろし 死を招こうとし始めた それに気付いた王様は 女王が子供を殺す前 親愛なる隣国の 子に恵まれぬ王国に 子供を託していました 手元に残るは長男と 拾った少女と長女だけ 手放した可愛い我が子たち 幸せ願う王様 チクタクチクタク 静かながらも チクタクチクタク 針はゆっくり狂いだす 暴君王女と幼き王女 物語は始まった
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