碧ノ謳

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多数の中から 君を見つける事は たやすい事だ そう思っていた 現実は厳しく 甘くはなくて 幾度と間違え 過ちを口にする 例え異なれど 君を見間違えど 後悔はしない 何故断言したのか 今や君の事を 壊してるのは僕 そう思う事が どうして出来ない? ニトラゼパムは優しく囁く 「君は少し疲れてるんだ。 僕の中でゆっくりお休み。」 言われるまま目を閉じた 飲めば治まる だから求め過ぎた 無くす不安が 引き起こす悲劇 君とは誰だか 僕の思考回路が 音立てながら 少しずつ崩れ始めた 君を求める事 それがきっかけ 何時からか  想いは狂い始めた 口にする事で 君が傍にいでくれる そう考えては 幾度と手を伸ばした ニトラゼパムは甘く囁く 「君が求める君を描く。 これで君は安心出来るよ。」 虚ろになる時、笑っていた 冷える身体は 最期が訪れてから 本当の君求め 過ちに気が付いた 偽りの君は  我が身を変えて いつしか彼を 蝕み、手に入れた ニトラゼパムは囁いた 「副作用、幻想、幻聴、幻覚に お気をつけ下さいませ。」
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