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屍抱く主君 その顔は煌々と
幼き頃より 生活を共にした
彼女の命令 それが己の全て
どんな事も 命令ならば従う
生い立ちを 知っているから
彼女以上に 知っているから
甘やかして 優しくする事で
自分自身も 救われると思い
障害となるべき物は排除し
取り除く事で彼女が笑えるなら
要らない物で憤りを感じて
荒れる彼女を静められるなら
幾らでも犠牲を捧げよう
骸を抱くのは 無口な所が
とても大切な 彼と似てるから
目の前にいる 彼に触れるのは
恥ずかしくて 出来ないから
無理な命令は 聞かなくても良い
そう言うのは 叱ってほしいから
御意、なんて 言わないでよ
駄目だって 聞きたいだけなの
私が望むのは貴方との未来だけ
どうして分かってくれないの?
嗚呼、彼女はとても幸せそうね
私があの子の大切を奪ったら
少しは貴方も私を見てくれる?
何時しか彼女の大切は
私の大切と入れ代わり
全てが狂い始めたの
大切なものを失い泣き叫ぶ
貴方がいないと私は駄目なの
幻でも良い、最後は君の傍に
そう願う事も手遅れなのかな
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