黄ノ謳

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胸に手をあて 時を刻む針の音に 長年空いた穴を埋められ 広がる世界に手を伸ばす 古びた一つの懐中時計 僕に君を教えてくれた 後に出会えたその時に 僕はこの世に生まれた 君が僕を惑わして 何度も約束の地へと誘うなら 君が僕を思って 噛み締めながら涙を流すなら 暖かな光と共に 僕は君へとキスをする 禁断の罪を背負うこと 覚悟をしたその日から 如何なる報いも我が身へ 知らず知らずに惹かれあい 抱いた幼き恋心 色褪せることなく胸にあり 離れた2人を繋ぐ 真実が幾度と絆を引き裂くも 絡み合う指と指は離さない
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