magic1.弱肉強食恋心

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「葉月、こんなに実力を持ってる子を埋もれさせちゃうわけ?」 「う、いや、けれど……」 「それにさっ。うちの学校に来たってことは、強くなりたいんじゃないかな?」 「ケイ」さんはそう言って、私を振り返ります。 いきなり話をふられた私は少し焦りましたが、 「あ、えと、は、はいっ!!この学校が強いって聞いてたので入学しましたっ!!」 と、きっぱり言いました。 「ほら、ね」 「う、いや、でも………」 「他のみんなはー?」 ケイさんは、他の部員に同意を求めます。 「俺は、別にかまいません」 「オレもー。つか、大歓迎!」 「女だぁーーーッッッ!!」 「女子ならなんでもよし!」 「たとえチビ………ぢゃなくてよ、幼女でも!!」 最後のヒトはチビと言いかけて(すでに言ってるけど)、私の上段回し蹴りを思い出したのか、言い直しましたが………幼女ってかなり失礼ですね。 まぁとにかく。 賛成派の方が多くて、一安心です。 「じゃあ、いいよね」 ケイさんは、にっこり笑って「葉月」と呼ばれたイケメンさんを黙らせます。 「ち、ちょっと待……」 イケメンさんの最後の抵抗も空しく。 「ヨロシク、『幼女』ちゃん」 からかう口ぶりで、握手を求めたケイさん。 私は、手を握り返しつつ、叫ばせて頂きました。 「戸崎 神無ですっ!!よろしくお願いしますっっ!!!」
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