空のトラック

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――気がつくとそこは懐かしい母校だった。 県立長田小学校。 なぜか私、山中 夢は その小学校の校庭に立っていた。 少しくすんだベージュの校舎。 中校舎と南校舎をつなぐ渡り廊下。 錆びた校庭の遊具。 どれも変わってない、あの頃のままだ。 回りを見渡せば、 懐かしい顔が互いに喋ったり遊んだりしている。 みんなもうすっかり中学生だ。 どうして中学生になってバラバラになった私たちがまたここへ? と思いつつ校庭から少し離れた所へ来た。 。
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