無名のアナタと私の関係

3/47
前へ
/117ページ
次へ
『繋いだ手のひら』     アナタの手は温かいですか?   私の温もりはアナタに届いていますか?   手は届かなくてもどうか泣かないでください。   大丈夫、私はいつもアナタのそばにいます。   姿が見えなくても目を閉じて見てください。   瞼の裏には“あの日”の思い出がきっと甦ってくるのですから。   顔を上げてください。   地面には幸せは落ちていませんよ。   空を見上げてください。   青く澄んだこの空のどこかで私はアナタの事をいつまでも見守っています。   寂しくなったら私の名前を呼んでください。   私はいつでもアナタのそばへ駆け付けます。   かけがえのないアナタの頼みなのですから。   これからもずっとアナタのそばでアナタを悲しませる者から守ってみせます…。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加