無名のアナタと私の関係

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『触れられぬ思い』     アナタはいつも一人で空を見ていたね。   私もアナタの隣りで一緒に空を見たかった。   でも私はアナタのそばにいることができなかった。   私が近付くと何故か逃げてしまうアナタ。   私は悲しかったけどそれを受け入れることができなかった。   悲しみに暮れて地面ばかり見ていた。   そして気付いてしまったの。   私はすでに死んでいた事に。   幽霊になってしまった私はアナタに触れる事も近寄る事もできない。   でもアナタに迷惑を掛けないように見守っているからね。
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