無名のアナタと私の関係

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『何故だろう?』     気付いたら私は一人だった。   まるで自分が空気になってしまったようにソコにいた。   誰に話しかけても見向きもされない。   勇気を出して話しかけよと前に立っても気付かれない。   手に触れようと思ったらその手は通り抜けてしまった。   途方に暮れて足元を見たら微かに透けていた。   その時初めて気が付いた。   私は死んでしまっていた事に。   でも何でココ居るんだろう?   どんな未練を残していたのだろう?   思い返しても結局答えは見つからない。   そして今日も見つからない答えを探して街を彷徨います。
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