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「ほんとにごめんね」
「…にゃんにゃんは悪くないじゃん」
「でも…っ」
「いいの、もう」
「ゆうちゃん…」
「わかってたよ。付き合ってたこと」
「…え?」
がちゃっとドアが開いて、さんざん泣き腫らしたような真っ赤な目のゆうちゃんが立っていた。
「最近、ちょっと仲いいなーって、それぐらいわかるよ。
にゃんにゃんのこといっつも見てるもん」
「…っ」
ゆうちゃんに抱き着きたい。
でも今そんなことしたらゆうちゃんが可哀相で、ぐっと飲み込む。
せつない眼差しに見つめられてさっしーの顔が頭をぐるぐる回ってる。
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