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でも、やっぱり全部は食べられなかった。半分くらい残ってしまった。
「あとは明日の朝食べる」
「うん。いいんじゃない?」
さっきからずーっと食べてるあたしを見つめてるリュウ。
……なんか、照れるんだけど。
「リュウ、寝ていいよ?」
絶対眠いはずだし。
あたしだって別にもう大丈夫だし……。
「愛子が寝るまで、いるよ」
いやとは言わせない笑顔であたしを圧倒するリュウ。
……意外と、頑固なとこがあるんだよね。
諦めた方が良さそうだ。
「ゼリー、食べれば?」
「……ん」
あたしが好きだった、キラキラ輝く宝石のようなゼリーは、やっぱり変わらず美味しかった。
「おいしっ」
「よかったね」
なにが面白いのかわからないけど、ニコニコしてあたしを見つめるらリュウ。
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