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「なんだ、起きてるじゃないか!」
小柄で線の細い幼なじみが大きな音を立て、扉を開ける。
「朝から元気だな、お前は」
「元気だけが取り得と言ってもいいくらいだからな!!」
この騒がしい幼なじみはフリード。剣術の練習に付き合わされてはよく負かして怒られた。
「そうだ、一大事!!ちょっとついて来いよ」
「どうした、買っているブヒブヒオーがこどもでも産んだか?」
「あ、いや、あいつはまだ先に…じゃなくてもっと大変なんだ!」
剣ばかり握っているフリードの硬い手が俺の手首を掴み、無理やり引っ張って連れていかれる。
遠くで母親が呑気にいってらっしゃいと微笑んでいた。
「みろよ。昨晩やられたらしいぜ」
連れて来られた場所は村外れにある一人暮らしのおばさんの家。
畑がぐちゃぐちゃに荒らされている。
「ちょっと、おばさんこれどうしたんだ」
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