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(嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!)
殺意…というより食欲に満ちた目
太った男はただ私の一点だけを獲物を狙う獣のような目で見ていた
そう…それは私が離したくても離せない“目”
「あ…う…っ!!」
必死に逃げようと机を手だけで這うが…
バタンッ
「いっ…!」
椅子と同時に私も倒れ長いテーブルクロスのせいで私から太った男が確認できなくなってしまった
「た…助けて…!」
相手が見えない恐怖…
右から来るんじゃないか?左から来るんじゃないか?テーブルの上から来るんじゃないか?
私の恐怖は行く所を失い、逃げ道を探すかのように言葉になって口から出てきた
「スーブ…スーブ…」
滑舌の悪い男の声が近づいてくるのがわかる
「だ…だれか…だれかぁ!」
やっと出るようになった声を振り絞り叫ぶがこんな気持ちの悪いお茶会に…
私を救ってくれるような人物が参加しているだろうか?
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