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ズシッ…
叫ぶことを続けるが結果なんて火を見るより簡単だ
足下の床が重い物体により少し軋みながら沈むのがわかった
そういえばさっきまでの声が聞こえない
(いる!足下ぃ!)
うつ伏せになり肘や手を使い腕力だけで逃げようとしていた
だが所詮部活もやっていない16歳の女子一人の腕力
スピードも一歩の幅も絶望的でたった数分の間で1メートルもすすめていなかった
(……!!)
後ろに顔を向けることなんてできない
「スーブ…!」
その滑舌の悪い声が真上から聞こえた瞬間…
私の右足に今まで感じたことのないような痛みが走り、そこから血が溢れ出しているのがわかった
「あ゛っ、あぁぁぁぁぁぁ!!」
ズシャッ
恐らく何かで刺されたであろう右足から何かが抜き取られた
私は迷いもなく寝転んだ状態で痛みから身を隠すかのように右膝を抱え丸まった
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