第二話

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誰もいない孤独感 場所すらわからぬ不安感 全身が痺れるような痛み 醜悪で残虐な記憶 全てを包み込む恐怖 私にはあまりに重たい ここにきて私は気づいた 元の世界がどれほどまでに幸せだったのかと… 「うぅ…ヒッグ…」 泣いたって誰も来ないし、助けもしてくれない 危険な世界に私はたった一人で迷い込んでしまった 助けて… その言葉は無力で… 誰か… その言葉に意味などない この世界にきて…感覚的にはまだ一時間もたってないと思うが私はそれだけの地獄を味わった 「どうなるのよ…ぉ…」 予測も推測も予知もできないこの先… 強くなることなんて当然できなくてただただ私は次の地獄に恐怖し震えることしかできなかった
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