第一話

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11月2日 その日は私の誕生日だった 家の家族は仲が良いので家族の誕生日にはかならずお祝いをするのが普通で、その日私はすごくドキドキしていた 学校からの帰り道 家が一緒の方向の人がいないため一人で帰るのだが最近は慣れて平気になったが前は結構寂しかった ピリリリリリ 買い換えたばかりの携帯が初期設定のままの着信音を鳴らす 「…?」 携帯を開くと液晶画面にはなにもうつっていない ピリリリリリ それでも五月蠅いくらいに鳴り響く着信音 ピッコ ピッコ 交差点の信号が青になったのを知らせるために鳥の鳴き声に似た音を鳴らしだしたため私は交差点を歩きながら通話ボタンを押した
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