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気づけばいつだって携帯
を握ってばっかだし、
"裕翔"って名前に過剰に
反応するようになった。
「また…裕翔くん…?」
「え…あ、いや…」
「裕翔くんなんだ。」
「…ごめん、」
そのたび侑李は辛そうな
顔をするようになった。
そんな侑李の顔を見るた
び胸が締め付けられた。
「あ、拳銃わすれた…」
「まってるよ」
「おう、さんきゅー。」
くるっと後ろをふりむき
来た道を走って戻った。
「中、入っていいかな」
あれから大ちゃんとは一
言も話してない。
いや話しかけられない。
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