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「うっ……」
ラルクは恐る恐る目を開ける。
体に痛みは……ない。
「俺、生きてるのか? さっきのは夢……?」
立ち上がり、上を見上げたラルクは、思わず自分の目を疑った。
空が、紫色に染まっていた。
「どうなってんだ……!」
初めて見る光景に、ラルクは動揺する。
とても、元いた世界と同じ空間だとは思えなかった。
「異世界……なのか? そんなバカなっ」
疑問は山程ある。
だが、いつまでもここにいても仕方がない。
ラルクは歩き始めた。
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