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「こんな所に、一体何があるって言うんだ」
教室の中で、ラルクは深い溜め息をついた。
どうやらここには何もないようだ。
外へ出て、別の教室のドアを開いたラルクは、顔を歪ませた。
教室内に充満している血の匂い。
目の前に転がっている数人の死体。
吐き気がした。
ラルクは口を手で覆う。
「人間……かな?」
血の匂いに耐えられなくなり、ラルクは一旦、教室の外へ出る。
「泣きそうかも……」
死体を初めて見たラルクには、かなり衝撃的な光景だった。
その時、視線を感じたラルクは、後ろを振り向く。
青い瞳を持つ、制服姿の男が立っていた。
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