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ーー能力者?占い師? どんだけファンタジックなのよ。 太古の昔の卑弥呼じゃあるまいし。 彼女は,非現実的な事は信じない主義である。 ーーしかもこの書物とか……。 …………。 「おーい!占い師さーん!! でーておーいでー。」 少し考えて、自分でも阿呆みたいだと思いながらも、本に呼びかけてみた。 本に書かれていた内容を、バカにしているのだ。 (バカにするでない!) ーー?! 何処からか,声が聞こえた。 辺りを見渡し、廊下も確認してみる。 が,誰もやって来る気配は無い。 「空……耳? でも今確かに……。」
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