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「…………どういう事?」
恐る恐る、喋る書物に問う。
(主も先ほど読んだじゃろ! 妾の伝説を!!)
「伝説って……能力者がどうのってやつ?」
(そうじゃ!秋月家の事じゃ。)
「秋月って……私の姓?」
(当たり前じゃ。主は妾の化身じゃからな。)
「ふーん……
って……え?
化身って……生まれ変わり?」
(そうじゃー。)
……………………。
驚きに驚きが重なり、もう何が何だかわからない、というように瞬きを三度。
――夢……だよね?
そう思い自分の舌を思い切り噛んでみる。
「い゛!!!」
涙目。
「夢じゃ……ない。」
(当然じゃ!)
やはりこの書物は、喋るのだ。
ーーこんなことって……。
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