入学!煌汰路学園!

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しばらく「煌汰路学園」と書かれた正門、そこから見える真っ直ぐな道と遠すぎて見えない校舎を心の目で見てから、ルネは意気揚々と門をくぐった。 本日は入学式。手続きやら何やらで数回学園には来ているが、こうして制服を着て改めて学園に入ると気分もシャキッとする。 普段下ろしている水色の髪も今日はポニーテールにし、焦げ茶色した憧れの手提げ鞄を手にしっかりと握って長い並木道を歩いた。 「色んな人がいるなぁ……あれは先輩かな?」 流石は変わり者の煌汰路学園と言われる程に、周囲を歩いている生徒や先生まで見た目からして個性が溢れていた。 純白の羽根が背中から生えていたり、髪の色がとんでもなかったり……ルネも人の事は言えないのだが。 「地図だとこの辺だったような……あ、見えてきた!」 目的地の講堂を発見したルネは、一目散に駆け出した。
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