春休み最後の日

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慣れない早起きのせいで出てしまうアクビを必死に堪えながら、6時過ぎから始まった朝練は7時過ぎには終わりになった。 平井さんに朝食を一緒にどうか!と誘われたので、有希と2人で弓道場から出たところで着替えを待つ。 「平井さん、普通に話してる時は女の子らしくて可愛いらしい人だなって思ってたんだけど、弓道やってる姿は凛々しい感じでかっこよかったね?」 平井さんが矢を射っている形態模写をしながら有希に話す。 有希も黙ったままコクコクと頷いてくれた。 きっと弓道の素晴らしさとか袴の格好良さに心を打たれたに違いない。 それくらいの迫力だったのだ。
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