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照れ笑いを浮かべる藤嶋さんに俺は厳しく突っ込んでいく。
「で、私に何をさせたいんですか?」
「柾さんの時のように話を聞いてあげて、心のケアをして貰いたいんです!」
なんでそんな大事な役目が俺に回って来てるんだよ。もっとちゃんとした精神科の先生とかの方が良いんじゃないか?
「ま、柾とかの方が良いんじゃないですか?私よりその子に年が近いし。」
「そう思ったんですが、柾さんは、今イギリスに留学されてるんです。」
「えっ!?」
「それに今回は環境が色々特殊でして、桜さんにお願いするほか無かったんです。」
考え込んでしまい、返事が出来ないでいると藤嶋さんから色々な提案が出される。
「桜さんは就職とかはどういう風に考えてるんですか?
ミス早應ですし、アナウンサーとかですか?」
「いえ、そういうのには全然興味が無いんで。」
藤嶋さんがこの後提案する様々な報酬が俺を試練へと誘(イザナ)うのだった。
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