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「今回の仕事を受けてくれたらって事で、藤嶋さんから色々と提案があってね?
まず1つ目は藤嶋さんが働いているとこに就職させてくれるって事。
これは私にしか出来ない仕事な訳だから、同じ病気になった人の気持ちを考え助ける。」
良い事を言ってみたが圭の表情は変わらない。
「で、2つ目なんだけど仕事してる間は学校行けないんだけど、ちゃんと単位は貰えるって。」
「別にそれは特典って言わないんじゃない?」
「じゃ、3つ目!
これは大分先の話になっちゃうんだけど、特例として私達を夫婦って認めて貰えるんだって!
私、大学卒業してもずっと圭と一緒にいたい。死ぬまで一緒に暮らしたい!」
「……それ、もうプロポーズだよ。」
俺の気持ちが伝わったようで圭の表情もいつもの優しい顔に戻った。
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