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爽やかに小鳥が囀り、朝日がカーテンのすき間から差し込む。
しかし、もう少し寝ていたいと思い、再び目を閉じると上のベッドからハシゴを勢いよく下りて来る音がする。
そして、俺の身体ではなく顔を揺すり起こす。
「桜、散歩、行くか?」
昨日散々2人で喋った後、部屋を暗くして眠りにつく直前、家族の事を考えてシクシク泣いていた子がなんで朝からこんなに元気なんだ?
「……おはよう。なんで頭揺らしたの?」
「身体はどこ持てば良いか分からんかった。だから頭にした。」
「……これからは起こすとき、身体で良いよ。」
「おっぱい触って良いのか!?」
「朝から何言ってんだ。コノヤロー!」
「そうだな。桜はおっぱいちっちゃいもんな?」
「お前に言われたくないわ!ってか今、何時?」
「5時半。」
「早いよ!もう少し寝かせてよぉ。学校明日からなんだからさぁ……。」
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