春休み最後の日

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「良いから散歩行くぞ!」 「ちょっと待って、散歩行くのは良いんだけど、昨日寝る前に言った事覚えてる?」 「えーっと、何だっけ?」 「女の子らしく!」 「あぁ、そうだった。」 とりあえず、顔を洗う為に寮生が共同で使う洗面台に行き、歯も磨く。 髪もとかして、俺は目と眉だけメイク。 その姿をまじまじと見つめる有希。 「有希も出来るようになんなきゃいけないんだからね!」 「うん。楽しそう!」 そんなキラキラした無垢な少年のような顔で言われたら何も言い返せない。 そして、着替えて寮の周りを少し歩く。 まぁ、バタバタしてて余裕が無かったので、こういう散歩みたいなものはちょうど良かったかもしれない。 俺達の部屋がある南館から東館に向かって歩いて行く。
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