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「俺?」
「お、オーレー!オレー!って有希はサッカーが好きなのかなぁ?
あははははははっ」
平井さんへのごまかしは雑だがOKとしよう。
俺はボケーっと突っ立っている有希をヘッドロックして、平井さんには聞こえないよう小声で説教をする。
「アンタは今、女の子なんだから俺なんて使っちゃダメでしょ?
起きた時も言ったけど、女の子らしく。分かった!?」
「分かったから、離して。」
苦しそうに訴えてくる様子に反省が見えたのでヘッドロックを解除する。
「おニ人は仲がよろしいんですね?」
何故か恍惚の表情を浮かべる平井さん。
まぁ、なんとかごまかせただけ良しとしよう。
「もし宜しければ朝練習見学されませんか?
もう少ししたら部員も顔を出すと思いますので。」
この誘いに、有希の顔を見てみると嬉しそうに顔を上下にコクコクと頷く。
ってことで、弓道部の朝練を見学することになった。
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