春休み最後の日

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着替えを終えた平井さんと合流し、食堂へと向かう。 「少し気になったんですけど、『しーちゃん』って南館寮長の紫水さんの事ですよね?」 「あ、そうです! ごめんなさい。 しーちゃんって呼んでました? これでも、人の前では紫水って呼ぶようにしてるんですけど。全然ダメで。」 「しーちゃんって可愛くて良いじゃないですか! 無理に呼び捨てにしなくても。」 「本人が嫌がるんです。」 平井さんは苦笑いだ。 そんな感じで終始雑談で盛り上がったが、そういえば有希と一緒にご飯を食べるのも初めてなんだなっと気付く。 たった1日でよくもここまで親しくなれたな!と、しみじみ感じてしまう。 食堂に到着すると意外にも人が少ない、まだ春休み中だからだろうか?
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