春休み最後の日

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「転校生2人ともう親しくなるなんてさすがシャミ!」 「しーちゃん! シャミはやめてって言ってるでしょ!」 どうやらシャミとは春さんの事らしい。 平井春がシャミ? どういうあだ名なんだ? 2人が痴話喧嘩してる間を割って入り込む。 「実は朝早く目が覚めてしまったんで、散歩をしてたんですが、その時に春さんに出会いまして。」 「そうなんだ。 大丈夫だった? なんか変な事されなかった?」 「……変な事、ですか?」 そんな意味深な言葉を言った紫水さんは楽しそうにケタケタ笑っているが、春さんは恥ずかしそうに顔を赤くしている。 「いや、実はね……ッイタタタタタタ!」 真相を話そうとする紫水さんの腕を春さんが本気で抓っている。
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