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顔を洗ってタオルを持ったままフラつく俺に圭が、みそ汁を温めながら聞いて来る。
「でも、『朝起こして!』なんて、どうしたの?
まだ春休み1週間近くも余ってるし、バイトも今日はお休みだったよね?」
「いや、それがね、昨日学生課から連絡が来てさ、朝9時に来いって。
バカじゃないの?って思ったけど、何だか深刻って言うか危機迫る感じの言い方だったからさ。」
「ふぅーん。
なんだろうね?
ミス早應大としてテレビ出演とかだったりして!」
「……圭も意外とミーハーだね。
っていうか、私はテレビとか雑誌には出ないって言ってあるから!
そういうの使って大学有名にしたいんだったら他の人に譲るって言っちゃったしね。」
「そうでした!
でもね、私はそれで良いって思ってるよ?」
「え!?なんで?」
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