~ 未来へ ~

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『あっ……』 私と翔の声が重なった。 私達は顔を見合わせはにかんだ。 また少しの間沈黙が続き、先に翔が口を開いた。 「真理…もう君に会えないと思っていた。 まだ信じられないよ… でも、真理が目の前にいることは事実…本当に嬉しいよ。 お帰りなさい…」 翔は微笑みながら優しく話し掛けた。 「私も…もうあの時は2度と帰ってこれないだろうって思ってた… でも…翔に会いたいという気持ちが強かったんだと思う… だから、きっと帰ってこれたの。 翔?…貴方がいなかったら、きっと私はこの世にいなかった。 本当にありがとう…そして、ただいま」 そう言って、私は翔に抱き付いた。 何年も翔に触れていなかったから… 翔の温もりが大好きだから… 翔が大好き…愛してるから… そして、私達は再び唇を重ねた。
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