日暮雅之

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翌日、早速俺は記入済みの履歴書を持って、【日暮事務所】に向かった。 ぐにゃぐにゃ曲がる路地。道に迷いそうだ。 何でこんなややこしい所に建てたんだ。 不満を漏らしながらやっとの思いで【日暮事務所】のビルに辿り着いた。だが、完全に廃れた感じの場所に建っていた。 人も車も通らない。 周りには怪しい雰囲気の建物がある。ビルは、俺が住んでるアパートに負けないくらいボロい。 何でこんな所に建てたんだろ。 しかも、【日暮事務所】はそのビルの四階にある。 エレベーターは無い。 運動不足の現代っコには四階はキツイぞ。息切れしながら、階段を登りきると古ぼけた扉が現れた。 「…コレか」 俺は、乳酸が溜った足を叩き、扉をノックした。 「はぁーい」 間伸びした返事が扉を隔てた向こうから。 そして、俺は扉を開けた。
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