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「ここも、もう要りません」
血の付いた服を脱ぎ捨て、適当な服を選ぶと着衣室へ足を向ける。
「では、如何致しますか?」
「ふむ。
リフォームを兼ねて、新しい建物に変えましょう。
そうだ、松村。
爆発なんてどうでしょう」
「良い案だと…」
着衣室のドアが開き、大倉は松村の横を通り抜ける。
「直ぐに"TTB"の兵を呼んで下さい。
こんな胸糞悪い場所は要りません」
「了解しました」
大倉と松村は血の池となった部屋を後にし、廊下は足早に行く。
松村は懐から携帯を取り出し、耳に当てる。
下へ降りると、廊下には"TTB"の兵と、乾ききった血飛沫が無数にあり、壁を赤く染めていた。
「ここは死体置き場か?
弱すぎます」
「申し訳ありません。
帰還しましたら、兵達を鍛え直します」
松村は平謝りにすると、携帯の電源を落とした。
外に出ると、外回りしていた兵も血を流し死んでいた。
「申し訳ありません」
松村は再度、頭を下げ謝る。
「Androidを兵に何体か回した方が良い見たいですね」
暫くして、"TTB"兵が到着した。
直ぐ様、爆破の準備が為される。
「後は宜しく」
そう言って、大倉はその場から姿を消した。
残った松村は兵に指示を出し、離れた場所で支部を爆破した。
地響きと風が振動し、爆破と共に松村達も姿を消した。
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