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稽古場
少年
ボロボロだった稽古場の床板は綺麗に修繕され、真新しい床板に変えた場所もあった。
少年は稽古場の中心で立ち尽くし、額には汗が滲む。
「フゥー」
賀田さんと名倉さんがいなくなって、三日間が過ぎた。
名倉さんとの戦闘から帰還した俺達を真々田さんは呆れ顔を浮かべながら、入口で待っていてくれた。
勿論、怒濤如く叱られた。
俺はただひたすらに謝りながら、俺の単独で皆は悪くありませんと言い続けた。
真々田さんは最後に、無事で良かったと言った。
俺はただ、うなだれるだけだった。
真々田組は事実上、四人になってしまった。
槍と鎌を失い、残ったのは大剣と弓矢と鞭と刀。
空気がガラリと変わったのは言うまでもなく。
何か欠けたような三日間を過ごした。
もっと。
もっと、強くならないとこの先、セドナやロジクのような強敵が続けて現れたら、確実に俺は負ける。
少年は紫式部を腰に差し、稽古場の扉を開けた。
廊下を目的も無く歩き、自動販売機の前で少年は立ち止まり、缶コーヒーに目が止まった。
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