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あれ? 腕時計、止まってるの? 私は時計に耳をあてる。
どうやら本当に壊れているらしく、アナログの腕時計の秒針は音をたてなかった。八時きっかりで針は止まっている。
なんか不気味だ。早く家に帰った方がいいかもしれない。
私はそう思い、公園から歩いて五分程度の場所にある自分の家に足を向けた。
しかし、私は知らなかった。これが、悪夢の始まりだということを。
夜の闇は月明かりさえ覆い隠して、光は闇に屈服しているようだった。
私はその暗闇を、足音を立てないように走り抜ける。
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