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「真咲ちゃんの家はどの辺?」
「あっちだよ」
真咲ちゃんの後をついて行く。送って行くというよりは見届けるみたいな感じになっている。
「真咲ちゃんは楓華ちゃんのこと好き?」
「まぁね。あんなに猫好きだし。ボクほどじゃないけどね。あ、次の角は右」
「了解」
一度行った道は覚えてしまうオレの癖。これで真咲ちゃん宅も行けるようになる。いや、行かないだろうけど。
「ちょっ、シュン兄どこ行くの!ボクんちはここだよ!」
「おお、悪い」
ボーっとしてて通り過ぎることってよくあるよね……
「じゃ、シュン兄待たな!」
「おう」
真咲ちゃんは手を振って家の中へ駆け込んで行った。ただいま、の声を聞いてオレも家に帰った。
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