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*白猫*
今日も俺はとある家に行く。
眩しい日差しを感じながらいつもの道を歩いていく。
草木の柵の一ヶ所が壊れているそこから入れば、小さな庭が広がっている。
石段が数段あり、そこを上がれば椅子とテーブルがある。
その場所と窓が繋がっている。
窓はいつも閉まっており、カーテンも閉めきりだ。
だが、今日はレースのカーテンのみしてあった。
いつも閉まっているカーテンがない。
……あれ?
どうかしたのかな?
それより、ごはんは…っと。
数段の石段のとこにいつものように皿がある。
量はいつも一緒だ。
俺はそれをパクパク食べだした。
この家に餌を食べにくるのが俺の日課だ。
たまたま見付けた家で、家主と仲良いわけでもない。
だが、いつもこうやって餌を置いてくれている。
野良の俺からしてみれば珍しい家だが、有難くもある。
野良の俺たちにとって、食べ物ひとつでも手に入れるのは一苦労だからだ。
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