105人が本棚に入れています
本棚に追加
*茶猫*
シキ「♪♪♪」
温かいミルクが入ったお皿がひとつ増えた。
僕の為にこの人が持ってきたそれを僕は飲みだした。
茶「ねぇ、ねぇ!
この人、同じ人だよね!?
あひゃひゃ♪
別人みたいっ!
ねぇ、これって不器用ってレベルなのー!?」
チラッと見ると、嬉しそうにその人は笑っていた。
白「言葉は素直じゃないだけで、分かりやすい人なのかもしれないね。」
茶「もう、わかりやす過ぎだってば!」
隣で食べる白と僕が笑う中、話の渦中であるこの人は不思議そうに僕たちを見ていた。
この人に怒鳴られた僕はここから逃げ出した。
そんな僕の前に白猫は現れた。
茶「あれれ~?
あの時の白猫じゃない!?」
僕はいつもの休み場所にいた。
バス停にあるベンチの下だ。
白「いた……っ!」
ヘナヘナと座り込む白猫に僕は欠伸をした。
茶「ふわぁ~
ここね、スッゴく居心地がいいんだ♪
もう1匹くらいなら余裕で座れるよ☆
座るー?」
白猫は頭を左右に振り、座りなおして僕を見てきた。
茶「どうしちゃったの~?」
白「俺は……っ、あの庭の方が居心地がいいかな。」
茶「あの庭~?
あっ、恐い人ん家のだよね!?
庭はいいけどさぁ~あの人は嫌だなぁ。」
いきなり怒ったあんな人がいる庭に行く気なんて僕にはない。
白「家主が怒ったのはお前が悪いからだから。」
どっ、どういうこと!?
最初のコメントを投稿しよう!