甘い一週間

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「………ください」 「ん?何?聞こえないよ?」 文香が、小さな声で何か囁いたが、俺の胸の中に顔を埋めているので、声が篭って聞き取れない。 俺は彼女の頬に手を添え、顔を上げさせると、彼女は、頬を赤く染め、潤む瞳で俺を見上た。 「将さん…ずっと、あたしの…傍にいて…ください…ね?」 そう言って、ギュッと俺にしがみついた。 あー!やられた! 何、この犯罪級の可愛さは!! 俺も強く文香を抱きしめる。 「文香に嫌がられても、傍にいるよ。前から言ってるでしょ?」 「フフッ…嫌がることなんてあるのかな?」 彼女は照れながらも、嬉しそうに屈託なく笑う。 可愛い… 可愛すぎる… 超可愛すぎる!! 「…文香」 「はい?」 「困るんだよなぁ…」 「へ?何が?」 「食後のおやつ食べてないし」 「おやつ?」 「甘い香りに誘われて、甘いものが欲しくなっちゃた」 「え?じゃあ、何か食べます? あたし、お菓子を持っ…」 俺は、立ち上がろうとする彼女の肩を軽くトンと押した。彼女はポスッとソファーの背もたれにもたれかかる。 ・
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