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「ギャーーーッ!!」
「うわッ!」
今、ホラー映画を見終わり…
ラストシーンが一番怖かったようで、悲鳴とともに、文香が俺に抱き着いてきた。
「文香、大丈夫?」
「……大丈夫じゃない…グスッ…」
あぁ~…
最後の最後で泣いちゃった。
「だがら、びだぐないっていっだどに…ヒグッ…」
「思いの外、ラストがびっくりだったよね…ハハハ」
「………」
文香が無言でベソかきながら、俺を睨む。
「あ~…俺もラストは知らなくて」
「ごわぐないっでいっだどに!」
「はいはい。ごめんごめん!」
俺は文香の背中をポンポンと叩きながら、宥める。
「ほら、顔を洗うついでに、お風呂に入っておいで」
「……ズズッ……はい」
文香はティッシュで鼻をチーンとかんで、浴室へ入って行った。
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