甘い一週間

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「…そんなに俺の写メ欲しいの?」 俺が尋ねると、コクコクと文香が首を縦に振る。 「何で?」 「だから、待受に…」 「じゃなくて…うーん。 どう言えばいいかな? 俺を待受にしてどうするの?」 「え?どうするって… 会えない時でも、いつでも将さんを見れるでしょ?写真だけでも」 「そっか。そーいうことか」 「あの…写真って、普通そういうものでは…」 「ふーん…俺にとって写真は嫌な物でしかなかったからな~。 勝手に盗撮されたり、勝手に写真を売買されたり、勝手に雑誌に投稿されたり、勝手にオーディションに申し込まれたり、勝手に…」 「ま、待って!!あたし、そんなことしませんよ!?」 「アハハ!そんなこと解ってるよ」 「だったら…」 「うーん。だけど、抵抗があるんだよなぁ」 「…他にも理由があるんですか?」 そう文香に聞かれて、胸の奥がキリッと痛む。 ・
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