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「文香、写メ撮ろうか?」
「え?ホントにいいんですか?」
俺の突然の方向転換に、ちょっとビックリしている文香。
…待てよ。
ただ写メ撮るのは面白くないな。
「但し、条件がある!」
「えぇ~?」
文香が不満の声を上げる。
「何?写メ撮りたくないの?」
「撮りたい!撮りたいけど…」
「他の奴には絶対に許さないけど、文香には特別なんだよ?」
「うッ……じょ、条件は?」
フフッ…案の定、乗ってきたな。
やっぱ、よっぽど写メ撮りたいんだな…
「条件は……
文香からチューして」
「えぇッ!?」
驚いた文香が、俺から思い切り後退る。
「…あのさ、仮にも俺達恋人同士なんだし、チューの要求にその態度はないんじゃない?」
「あ…いや…えと……ハハハッ」
目を細めて睨む俺に、乾いた笑いでごまかす文香。
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