甘い一週間

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「じゃ、じゃあ…行きますよ!」 「クスッ……はい、どーぞ」 胸の前で両手で握り潰しを作り、ゴクリと生唾を飲む文香。 彼氏にキスするだけなのに、どんだけ緊張してんだか… 俺は、顔が緩みそうになるのを我慢しながら、目を瞑る。 ギシッ… 緊張しながら、文香が近づいてくる気配を感じた瞬間 チュッ! リップ音がしたと思ったら、すぐに文香の柔らかい唇の感触が俺の唇から消え去った。 唇に触れたのは、ほんの一瞬。 目を開けると、文香は赤い顔を手で覆い隠していた。 よっぽど恥ずかしかったんだろうけど… 俺はわざとふて腐れた顔をする。 「これだけ?」 「これだけって!?」 「…足んない。全然」 「……ちゃんとキスしたもん」 俺を上目遣いで睨み、プイッとそっぽを向いて、文香もふて腐れた。 だから、その仕草は俺を煽るだけ 「キスっていうのは、こういうの」 「ん!……ンアッ…」 俺は文香を引き寄せ、深いキスを被せる。 文香から甘い香りと甘い味。 ・
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