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【7日目:文香と同棲?】
「やだ。帰したくない」
俺は今、拗ねに拗ねまくっている。ソファーで文香に抱き着いて。
「だって、あたし、着のみ着のままで、あたしん家、何もかもほったらかしのままなんですよ?
だから、今日は自分の家に戻ります!」
「…やだ」
「はぁー…困ったなぁ」
文香は駄々をこねる俺を見て、苦笑いしながら、ため息をつく。
「明日、サークルにも行きますし、また近々泊まりに行きますから、ね?」
俺の顔を覗き込み、諭すように話す文香。
「だったら、文香んちを片付けて、着替えをたんまり持って、うちに帰ってきてよ」
「え?それって、どういう…?」
「俺と一緒に住もうよ」
「えぇーーッ!?」
文香は俺の言葉に、身体を思い切りのけ反り驚いた。
そんなに驚くことかな?
俺は、この1週間の文香との生活で、更に文香に溺れたといっていい。
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