甘い一週間

44/45
前へ
/227ページ
次へ
文香があんなこと言うなんて、よっぽどだよな? この一週間、文香に夢中になりすぎて、肝心な文香の体調に気付かないなんて… 高峰先生にも病み上がりだからほどほどにって言われてたのになぁ さすがの俺も反省しきりだ。 同棲は一時お預けだ。 ちょっと残念だけど… まだ学生だといった文香の言葉も頷けるし。文香に触れていると、つい俺の理性飛んじゃうし。 きっと、俺が文香に溺れて、取り返しがつかなくなりそう。 一週間でこの有様だもんな。 あ~! でも、やっぱり文香が傍にいないのは、物足りない。 いつでもどこでも文香が傍にいた幸せな一週間。 お陰で、あの二日間の恐怖と絶望は、見事に消え去った。 だけど、突然取り残されて、なんとも心許ない。 彼女がいないと自分の一部が無くなったようだ。 ・
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19384人が本棚に入れています
本棚に追加