甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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「ちょっと、あんた達、白昼堂々いちゃつかないでよ」 「あ!千夏ーッ!!」 振り返ると、ため息をつきながら呆れ顔で俺達を見る橋本がいた。 「相変わらずバカップルねぇ」 「千夏、久しぶりに会うよー!」 文香はスルリと俺の腕からすり抜け、橋本に抱き着く。 面白くないな… すると、俺の気持ちを見透かしたように、橋本が勝ち誇った顔で俺を見た。 相変わらず、ムカつく… 「千夏、モデルの仕事どう?」 「ん~?アタシみたいなのばかりで、気持ち悪い」 「何それ?」 「異様に気が強いのばかりってことだろ?」 「フンッ!アタシには負けるけどね!」 そう。橋本は今、モデルの仕事をしている。 実は、昨年の学祭のミスコンで目に留まり、大手モデル事務所からスカウトされたからだ。 スカウト当初は、橋本は全く相手にしてなかった。 しかし、智紀がモデルの仕事を勧めたのだ。 ・
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