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「そう言えば、文香。
何でこんなとこで泣いてんの?」
橋本が涙目の文香を覗き込む。
「あ!あたしね!SMASHに内定決まって、嬉しくて!」
「え?あのSMASHに!?凄ーい!」
「ありがとう!」
またも女同士で抱き合い、喜びを分かち合っている。
俺の楽しみを…橋本の奴め…
「チッ!橋本、抱き着くなら、彼氏に抱き着けよ」
「あら?崎村さん、嫉妬深い男は嫌われますよ?」
「文香は優しいから、どんな俺でも許してくれるんだよ」
「フンッ!その奢りが、今に痛い目に合うわよ!」
「も~!何で二人はいつもこうなるの~?」
オロオロする文香を真ん中にして、俺と橋本は睨み合い。
久しぶり会っても、やっぱりコイツはムカつく!
橋本とは、文香を巡る小競り合いばかりだ。
文香は俺のものなんだから、いい加減、文香離れしろっつーんだよ。
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