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「なんか聞き覚えがある声が聞こえると思ったら、橋本じゃん。
よお!久しぶり!」
「あ!藤沢さん!お久しぶり」
智紀が手を挙げて近づいて来た。
「つーか、久々会っても、お前ら、ふーみんの取り合いかよ?」
「っさいな!文香バカがつまんない嫉妬するから!」
「お前が邪魔するからだろ」
「成長しねぇな~。お前ら」
「藤沢さんだって、成長してないじゃん!」
「お前、久しぶりに会ったってのに、やっぱ失礼だな!?」
「あ~!も~!
いい加減にしなさい!」
相変わらず、4人集まれば、こんな調子だ。
しかし、ちょっとだけ変わったことがある。
実は、智紀と橋本にカレカノが出来た。それぞれ同時期に、別々の相手と付き合い始めたのだ。
「おっかしいな~?
藤沢さんと千夏って、凄くお似合いなのに…」
文香は、いずれ二人が付き合うものだと思っていたので、納得できないらしく、しきりに首を傾げていた。
俺としてはどうでもいいことだが…二人して同時期に…ということに、なんとなく違和感を感じた。
ま、人の恋路を邪魔して蹴られたくないので、敢えて突っ込んではいないけどね。
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