甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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俺達は四人で普段と変わらず、くだらない話をしながら、部室へ向かっていると… 「文香さ~ん!!」 ガシッ! 「うわっ!」 文香目掛けて抱き着いてきたのは、渡辺 遥(ワタナベハルカ)。 昨年の学祭で、文香のメロメロパワーのお陰で彼氏が出来たと文香を崇拝している後輩だ。 当時は女子高生だったが、無事、うちの大学に合格し、宣言通り、うちのサークルに入部した。 「…離れろ」 「崎村さん… 相変わらず、嫉妬深いですね」 「そうよ!遥もそう思うよね? 文香は崎村さんだけのものじゃないっての!」 「お前らは、無駄に文香に引っ付き過ぎなんだよ」 「だってぇ! 文香さんの、このプニプニおっぱいの感触がたまらな~い」 「は、遥ちゃんッ!」 渡辺が文香の胸に顔を埋めてスリスリするのを、首根っこ掴んでベリッと引っ剥がす。 俺の大切な文香のおっぱいに、なんてことをしやがる! 橋本といい、渡辺といい、何でこうも欝陶しい奴が文香に群がるんだ!? ・
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